拙著『安楽死・尊厳死の現在』について

拙著『安楽死・尊厳死の現在』25頁に
オランダの安楽死は…… 「死ぬ権利」ではなく、むしろ、死を医師の管理下に置く「死の医療化」である。
と書きました。これは31頁にある「安楽死の脱医療化」(シャボットあかね『安楽死を選ぶ』2014年からの引用)と対比関係(同書229頁に「安楽死は医療化した」との表現)にあります。
 「死の医療化」そのものについては、盛永審一郎教授がすでにそのご著書『終末期医療を考えるために』(丸善、2016年)https://www.maruzen-publishing.co.jp/item/b295129.html
でファン・デルデン氏が「死の医療化」呼んでいることを紹介し、「安楽死が正当であるか否かは、主として医療の裁量に委ねられている」ことを論じておられますこと(28、29、 77頁)をここで補足させていただきます。
 ちなみに、オランダ安楽死法の研究では、盛永審一郎教授は我が国における第一人者であり、数次にわたって、オランダの関係者に直接インタヴュー調査などを行い、貴重な研究成果を発表し、著作にもまとめておられます。拙著でも先生の多数の成果を参照していることは引用表示や主要参考文献(244-243頁)にもあげているとおりです。
 執筆にあたってもさまざまなご教示、ご助言を頂いて参りました。
 先生が研究代表を務めた科学研究費のプロジェクトでベネルクス三国から数名の研究者を招いて日本国内で行った数次の国際シンポジウムでも貴重な発表を聞くことができました。こうした機会がなければ拙著はあり得ませんでした。
 引用指示だけではなく、本文中で特にお名前を出した方がよかったと判断し、この場で補足させて頂きます。