在宅医療における医療倫理―尊厳死法と事前指示

「在宅医療における医療倫理―尊厳死法と事前指示」,『薬局』2012年8月号 特集:知っておきたい在宅医療の基礎知識3,南山堂,pp.29-35

キーポイント

  • 「病院で死なせてくれない」時代.在宅での最期をどう支えるか? 在宅医療に携わる薬剤師の知識・見識・倫理力が問われる.
  • 「終末期」は定義不可能な言葉である.
  • 治療につながらない医療を「延命措置」とするなら,難病者への医療行為はすべて「延命措置」となる.わたしたちは誰もが治らない病気で命を落とす.
  • 適切な医療を受ける権利や患者の権利を保障する法律がないわが国で,なぜいま尊厳死法の制定なのか?
  • 1度始めた「延命措置」は法律上やめられないというのは誤解である.
  • 事前指示書は,患者が尊厳死の意思を宣言して医師に突きつけるようなものではなく,治療方針について医療者と患者とがコミュニケーションを充実させる方向で活用すべきである.